窓の断熱リフォームの効果や費用を種類別に解説|補助金申請完全サポート

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窓の断熱リフォームを検討し始めると、「本当に効果があるのか」「費用はいくらかかるのか」「断熱窓の種類が多すぎて選べない」「補助金の申請が難しそう」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
実は、住まいの暑さ・寒さは窓からの熱の出入りが大きく影響し、窓を見直すだけでも体感温度や冷暖房効率が改善しやすいのが特徴です。
一方で、内窓設置、断熱窓サッシへの交換、ペア・トリプルガラスへの交換など、方法によって効果や費用が異なるため、目的に合わない選択をすると「思ったほど変わらない」と感じる原因にもなります。
本記事では、断熱窓の効果や種類、断熱窓リフォーム費用の相場を分かりやすく整理し、大阪で使える補助金情報まで解説します。

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窓の断熱リフォームとは?断熱窓の効果を解説

窓の断熱リフォームとは、住まいの中でも特に熱が出入りしやすい「窓」を断熱仕様に変え、夏の暑さ・冬の寒さをやわらげる工事です。断熱窓サッシ(断熱性の高いサッシ)への変更や、内窓(インナーサッシ・二重窓)の設置、ペア・トリプルガラスへの交換などが代表的な方法になります。
大阪のように蒸し暑い夏と底冷えしやすい冬がある地域では、体感しやすいリフォームとして注目されています。

断熱窓の効果は大きく分けると、次の3つです。


冷暖房効率が上がり、光熱費を節約できる

窓からの熱の出入りが減ると、エアコンの効きが格段に良くなります。
窓は住宅の中でも外気の影響を受けやすい場所で、夏は外の熱気が入り込み、冬は室内の暖かさが逃げやすい“熱の出入口”になりがちです。断熱窓にすることで、この熱移動が抑えられ、冷暖房でつくった快適な空気が室内にとどまりやすくなります。

その結果、「設定温度を強めにしないと効かない」「部屋が冷える(暖まる)まで時間がかかる」といったストレスが減り、無理に温度を下げたり上げたりする必要が少なくなります。
さらに、エアコンの稼働時間や負荷が減ることで、電気代の節約につながりやすくなります。
特にリビングなど滞在時間の長い部屋や、掃き出し窓のある空間ほど効果が分かりやすい傾向があります。


「足元だけ寒い」などの温度ムラが減る

断熱リフォームで重要なのは、室温の数値だけではなく「体感温度」を左右する要素がある点です。体感温度は、空気の温度だけでなく、窓や壁などの表面温度、すき間風、湿度の影響も受けます。
たとえば室温が20℃でも、窓ガラスの表面が冷たいと、その周囲の空気が冷やされて下降気流(冷たい空気が下に流れる現象)が起きやすくなり、「窓際だけ寒い」「足元が冷える」といった温度ムラの原因になります。

断熱窓にすると、窓の表面温度が室温に近づきやすくなるため、窓際の冷え込みや下降気流が弱まり、部屋全体の温度感が均一になりやすくなります。「顔は火照るのに足元は寒い」「暖房をつけても窓際だけ冷える」といった不快感が減り、同じ室温でも快適に感じやすくなるのがポイントです。
特に冬の朝晩や、窓が大きい部屋ほど違いを体感しやすくなります。


結露の軽減と防音効果

冬の悩みでもある結露は、冷たいガラスに室内の湿気が触れて水滴になることで発生します。結露を放置すると、サッシまわりの黒カビやダニの原因になり、掃除の手間が増えるだけでなく、アレルギーの原因にもなります。断熱化するとガラスが冷えにくくなり、窓面温度が上がりやすくなるため、結露が発生しにくくなります
結果として、拭き取り作業が減り、カビ対策もしやすくなるなど、日常の負担を減らすことができます。

また、内窓(二重窓)などは気密性が高まり、窓と窓の間に空気層ができるため、防音性能も上がります。
音は空気の振動として伝わるため、窓が二重構造になると振動が伝わりにくくなり、車の走行音や人の話し声などが室内に入りにくくなる傾向があります。
特に交通量の多い道路沿いや、生活音が気になりやすい環境では、静かさの改善を実感しやすいでしょう。
さらに、防音を重視する場合は、防音合わせガラスなどと組み合わせることで、より効果を高めることも可能です。

窓の断熱リフォームの種類と費用相場

断熱窓リフォームを検討するとき、最も不安になりやすいのが費用面です。
断熱窓リフォーム費用は、工法(内窓・サッシ交換・ガラス交換・窓全体交換)に加え、窓のサイズや設置数、断熱窓サッシの材質、ガラス性能(ペア・トリプル、Low-E、遮熱タイプなど)で大きく変わります。
ここでは断熱窓の効果と種類の違いがイメージできるよう、代表的な方法と費用相場を整理します。

内窓(インナーサッシ・二重窓)の設置

内窓設置は、既存の窓の内側にもう一つ窓を設置し、二重窓にする方法です。
窓と窓の間に空気層ができるため、断熱性だけでなく防音性や結露対策にも効果が出やすいのが特徴です。工事も比較的短期間で、1窓あたり数時間〜1日で完了するケースが多く、住みながらリフォームを進めやすいです。

費用相場は以下のとおりです。

内容 費用相場 補足
小窓・腰窓(小〜中サイズ) 5万〜12万円/窓 寝室・廊下・洗面など
掃き出し窓(大サイズ) 10万〜20万円/窓 リビングやベランダ出入口など
高性能ガラス(遮熱・高断熱・防音等) +1万〜8万円/窓 素材・性能によって追加

メリット

  • 断熱・結露・防音をバランス良く対策できる
  • 工期が短く、外壁を触らずに施工できることが多い
  • リフォーム補助金の対象になりやすい

デメリット

  • 開け閉めが二重になり、手間が増える
  • 窓と窓の間のスペースの掃除の手間が増える
  • 既存窓の歪みが大きい場合、納まり調整が必要になることがある

断熱性に優れたサッシへ交換

断熱窓サッシへ交換する方法は、窓の弱点を根本から改善したい場合に向いています。サッシはガラスよりも熱を伝えやすい場合があり、ここが冷えの原因になることがあります。
樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシなど、断熱性能の高いサッシに変えることで、窓全体のU値(熱貫流率)を下げやすくなります。

費用相場は以下のとおりです。

内容 費用相場 補足
小窓・腰窓のサッシ交換 5万〜30万円/窓 工法・製品グレードで差が大きい
掃き出し窓のサッシ交換 10万〜50万円/窓 大開口ほど費用が上がる
はつり工法(撤去・復旧あり) +5万〜15万円程度/窓 外壁・内装補修が必要な場合

※はつり工法:既存の窓まわりの壁などを一部壊して(はつって)、サッシごと新しい窓に交換する施工方法です。

メリット

  • サッシが原因の冷えや隙間風を改善できる
  • 操作性(開閉の軽さ)や防犯性など、機能面も向上する
  • 窓の劣化が進んでいる場合、長期的に費用対効果が高くなる

デメリット

  • 工事規模が大きくなりやすく、費用が上がる
  • 外壁・内装の追加工事が発生することがある
  • 工期が延びる場合がある

ペア・トリプルガラスへ交換

ペアガラスやトリプルガラスに交換する方法は、既存サッシを活かしながら断熱性能を高めたい場合によく選ばれます。ガラスの間に空気層やガスが入り、熱が伝わりにくくなります。
さらにLow-E膜付き(遮熱・断熱タイプ)を選ぶことで、夏の日射対策や冬の断熱を強化できます。

※Low-E膜:ガラス表面に施された金属の極薄コーティングで、熱の出入りを抑える働きがあります。

費用相場は以下のとおりです。

内容 費用相場 補足
ペアガラスへ交換 2万〜15万円/窓 最も手軽な断熱対策
トリプルガラスへ交換 10万〜25万円/窓 超高断熱だが重量等の条件あり
Low-E(遮熱/断熱)仕様 +1万〜6万円程度/窓 日射対策や断熱強化に有効

メリット

  • 工事範囲が比較的小さく、施工期間が短い
  • 窓の見た目や開閉方式を変えずに断熱を改善できる
  • 日射が強い部屋は遮熱タイプで快適性が上がる

デメリット

  • サッシの性能が低いと、断熱効果が少なくなる
  • 防音を重視する場合、内窓や防音合わせガラスなど別選択肢が必要
  • サッシが仕様に対応していない場合がある

窓全体を断熱仕様へ交換

窓全体を断熱仕様へ交換する方法は、サッシとガラスを一体で入れ替えるため、外観と断熱性能をまとめてグレードアップできます。建付けの悪化や雨漏りの心配、鍵の不具合など、窓まわりの劣化が気になる場合にも効果的です。断熱性の向上に加えて、使い勝手や防犯面も整えながら、住まいの安心感を高めたい方に向いています。

費用相場は以下のとおりです。

内容 費用相場(目安) 補足
小窓・腰窓(窓全体交換) 10万〜40万円/窓 樹脂サッシなどグレードによる
掃き出し窓(窓全体交換) 25万〜80万円/窓 サイズが大きいほど高額
外壁・内装補修が必要な場合 +5万〜20万円程度/窓 はつり工法で出やすい

メリット

  • 断熱・気密・操作性をまとめて改善できる
  • 老朽化トラブルを解消できる
  • 防犯面・換気機能なども向上する

デメリット

  • 費用が高く、工事の影響(工期・養生)も大きくなる
  • 外壁や内装の状況によっては追加費用が出る場合がある

断熱リフォームにおける窓の重要性

一般的な住宅の熱が出入りする割合の解説画像
引用:環境省 住まいの悩みは省エネルギー住宅で解決

断熱リフォームを考えるなら、まず優先したいのが「窓」です。窓は壁や床よりも熱が通りやすく、室内の熱が逃げたり外の熱が入ったりする量が他の箇所と比べて大きいからです。
つまり、窓の性能が低いままだと、暖房や冷房の効きが悪くなり、快適さも電気代も改善しづらくなります。

大阪のように夏は厳しい暑さ、冬は冷え込みがある地域では、窓の性能の低さが体感に出やすくなります。
「窓際だけ夏は暑い」「冬は窓の近くが冷える」「部屋の奥は快適なのに、窓の周辺だけ寒い」といった温度ムラは、窓からの熱の出入りが原因になっているケースが多いです。窓を断熱仕様にすると外気の影響が減り、冷暖房の効きが安定しやすくなるため、設定温度を無理に上げ下げしなくても過ごしやすくなります。
結果として、光熱費の削減にもつながりやすくなります。

さらに窓の断熱性能は、結露・カビ対策にも直結します。結露は、冷えたガラスに室内の湿気が触れて水滴になる現象です。水滴が繰り返し発生すると、サッシまわりに黒カビが出たり、パッキンが傷んだりしやすくなります。
断熱窓にすることで窓面温度が下がりにくくなり、結露が出にくくなるため、拭き取りの手間が減り、カビの発生リスクも抑えられます。特に寝室や北側の部屋など、結露が出やすい場所ほど改善を実感しやすいでしょう。

窓の断熱は「快適さ」「冷暖房効率」「結露対策」をまとめて改善しやすい、効果が分かりやすいリフォームです。
断熱で悩んでいる方はまずは窓から手を入れるだけでも、効果が実感できます。

窓の断熱リフォームを成功させるポイント

窓の断熱リフォームは、同じ「断熱窓」を入れても、選び方や組み合わせで効果が大きく変わります。
断熱窓の種類や効果を理解し、住まいの悩み(寒さ・暑さ・結露・騒音・光熱費)を整理したうえで進めると、費用対効果が高まります。

ここでは、断熱窓リフォームを成功させるための実務的なポイントを解説します。

断熱窓と合わせて他の箇所も断熱リフォームを検討する

窓の断熱は効果が出やすい一方で、住まい全体の断熱バランスが悪いと、効果が十分に発揮されません
たとえば、窓は高性能でも床下の断熱が弱いと冬に足元が冷え続けたり、天井(小屋裏)の断熱が不足していると夏に2階が熱ごもりしたりします。
「窓際は改善したのに床が冷たい」「エアコンは効くけれど部屋全体がスッキリしない」という場合は、窓以外の断熱不足が原因になっている可能性があります。

以下は、効果が出やすい断熱リフォームの組み合わせです。

悩み 対策 目的
冬の寒さが強い 窓断熱+床下断熱 底冷え対策
夏の暑さが強い 窓断熱(遮熱)+天井断熱 熱ごもり対策
結露がひどい 窓断熱+換気の見直し 湿気の排出

窓だけに予算を集中させるより、「窓で熱の出入りを抑えつつ、床・天井の弱点も補う」というリフォームを行うことで、より効果が実感できます。

断熱素材は熱貫流率(U値)を参考にする

断熱窓や断熱窓サッシを比較するときは、熱貫流率(U値)をチェックすると判断しやすくなります。
U値は、熱がどれだけ通り抜けるかを示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いと覚えると分かりやすいです。
ただし注意点があります。U値は「ガラスだけ」ではなく、サッシを含む窓全体で決まることが多い点です。ガラスを高性能にしても、サッシが熱を通しやすい素材だと、思ったほど性能が伸びない場合があります。
サッシを高断熱仕様に変えることで、窓全体の断熱性能が安定しやすくなります。

窓のリフォームの見積もり時には、以下を確認しましょう。

  • 窓全体の性能(U値)の提示があるか
  • ガラスの仕様(ペア・トリプル、Low-E、遮熱/断熱)が明記されているか
  • サッシの材質(樹脂/アルミ樹脂複合など)が明確か

数値の意味が分かりにくい場合は、「この窓だと冬の冷えや結露がどの程度改善しそうか」をリフォーム会社に具体的に確認しましょう。

断熱窓のリフォームは様々な割引や補助金の対象になりやすい

断熱窓リフォームは省エネ効果が高いため、リフォーム補助金の対象になりやすい工事です。
窓は家の中でも熱が出入りしやすい場所なので、内窓の設置や外窓交換、ガラス交換などで性能を上げると、冷暖房の効きが改善し、電気・ガスの使用量を減らしやすくなります。国や自治体が進める「住宅の省エネ化」は、まさにこの効果を広げることが目的のため、窓の断熱改修は補助金制度の中心になりやすいのが特徴です。

代表的なのが国の窓リフォーム補助金である「先進的窓リノベ」で、高断熱な窓への改修を強力に後押ししています。自治体でも、年度によって窓の断熱工事を対象にした制度が実施され、大阪市の省エネ改修のように、地域で活用できる補助制度が用意されるケースがあります。

窓の断熱リフォームは補助金の活用がおすすめ

黒板に補助金と記載されている画像

断熱窓リフォームは、窓の数が増えるほど総額が上がりやすい工事です。だからこそ、リフォーム補助金を使って自己負担を抑えながら、必要な性能(断熱窓サッシ/ペア・トリプルガラス/内窓など)を選ぶのがおすすめです。
「リビングの掃き出し窓も断熱したい」「結露と寒さをまとめて改善したい」という場合、補助金の有無で選べる仕様が大きく変わります。

以下は、全国・大阪市で活用できる窓の断熱リフォームで代表的な補助制度です。

補助金名 補助適用リフォームの種類 補助率 上限金額
先進的窓リノベ2025 ガラス交換/内窓設置
外窓交換/ドア交換
定額
(性能・サイズ等に応じた製品ごとの補助額)
200万円/戸
先進的窓リノベ2026 ガラス交換/内窓設置
外窓交換/ドア交換
詳細は今後公表予定 100万円/戸
住宅省エネ改修費補助
(大阪市)
窓・壁等の断熱化
省エネ設備の設置
2/5または4/5 70万円/戸

制度には細かな条件があり、ひとつでも外れると補助対象にならないケースがあります。
特に注意したいのが申請の主体です。先進的窓リノベのように、原則として登録された事業者(窓リノベ事業者)が申請を行う制度では、依頼先が登録事業者でないと手続きそのものが進められません
また、対象期間や着工日の条件も重要で、工事の着手日が制度の対象期間外だと、製品や工事内容が合っていても補助が受けられない可能性があります。
さらに、補助対象となるのは「対象製品・対象工事」に限られるため、見積もりの段階で型番や仕様が補助要件を満たしているかの確認が必要です。
補助金は予算上限に達すると受付が早期終了する場合もあるため、検討を始めたら早めに「使える制度」「申請の流れ」「必要書類」を整理しておくと安心です。

ホームテックでは、断熱窓の効果や種類をふまえた最適プランの提案に加え、「どの補助金が使えるか」「どの工事が対象か」「必要書類は何か」まで整理し、申請まで行います。大阪市近郊で断熱窓リフォーム費用をできるだけ抑えたい方は、見積もり前の段階からご相談ください。

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まとめ

窓の断熱リフォームは、暑さ・寒さの原因になりやすい「窓」を断熱仕様に変え、快適性と省エネ性を高めるリフォームです。断熱窓の種類には、内窓(インナーサッシ・二重窓)の設置、断熱窓サッシへの交換、ペア・トリプルガラスへの交換、窓全体を断熱仕様へ交換などがあり、目的に合う方法を選ぶことが重要になります。
費用対効果を高めたい場合は、ガラスだけでなくサッシも含めた「窓全体の性能(U値)」で比較すると失敗しにくくなります。
また、窓の断熱は効果が出やすい一方で、床や天井の断熱が弱いと体感改善が頭打ちになることもあります。戸建てで底冷えや2階の熱ごもりが強い場合は、窓とあわせて床下・天井の断熱状況も確認しましょう。
費用面では、先進的窓リノベなどの国の制度や大阪市の補助など、窓に使える補助金を活用するのがおすすめです。補助金は条件が細かいため、申請まで見据えて計画し、早めにリフォーム会社へ相談しながら進めると安心です。

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