洗面台リフォームの費用相場は?金額の内訳や事例&安く抑えるコツを詳しく解説

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洗面台は、朝の身支度や帰宅後の手洗いなど、家族全員が毎日使う大切な場所です。そのため、古くなったり収納が足りなくなったりすると、使い勝手の悪さを感じることも多いでしょう。最近では、省エネ性能やデザイン性の高い洗面台も増えており、洗面台をリフォームすることによって毎日の暮らしが快適になります。
本記事では、洗面台リフォームの費用相場や工事費用の内訳、実際のリフォーム事例に加えて、補助金を活用してお得にリフォームする方法を大阪府の具体例を挙げながら詳しく解説します。無理のない予算で、機能性とデザインを両立させた理想の洗面スペースを実現するための参考にしてください。

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洗面台リフォームの費用相場はどれくらい?

洗面台リフォームの費用は、どこまで工事を行うかによって大きく変わります。洗面台のみを交換する場合は、10万〜25万円程度が一般的です。
一方で、床や壁のクロス張り替え、照明や収納の交換など、洗面所全体をリフォームする場合は、内容や面積によって変動しますが、20万〜60万円前後が目安となります。
大阪市での実際の価格帯を見ると、20万円未満が約40%、20万〜25万円未満が30%、25万〜30万円未満が25%、30万円以上が5%という割合になっており、多くの方が20万円前後のリフォームを行っています。

洗面台リフォームの種類別費用

洗面所リフォームでは、洗面台の種類によって費用が大きく変わります。代表的なのは「ユニット洗面台」「システム洗面台」「造作(オーダーメイド)洗面台」の3タイプです。
それぞれの特徴と価格帯を見ていきましょう。

種類 洗面台費用相場 特徴
ユニット洗面台 約5万円〜45万円 コスパが良く、掃除しやすい定番タイプ
システム洗面台 約8万円〜70万円 パーツを自由に選べるセミオーダー型
造作洗面台 約10万円〜100万円 完全オーダーメイドで自由度が高い

ユニット洗面台

ユニット洗面台の写真
ユニット洗面台は、洗面ボウル・ミラー・水栓金具・収納キャビネットなどが一体化した最も一般的なタイプです。間口サイズ(50cm・60cm・75cm・90cmなど)が規格化されており、設置スペースに合うサイズを選ぶだけで簡単に設置できます。一体型のため隙間が少なく、掃除やお手入れがしやすいのが特徴です。
また、量産製品なので価格もリーズナブルです。
一方で、既製品のためデザインやサイズの自由度が低く、「自宅にピッタリのサイズが見つからない」「個性を出しにくい」というデメリットもあります。

  • 低価格帯:5万〜12万円(シンプル・コンパクトなもの)
  • 中価格帯:12万〜20万円(収納付き・機能性重視タイプ)
  • 高価格帯:20万〜45万円(大型ミラー・高機能水栓などを備えた上位モデル)

システム洗面台

システム洗面台の写真
システム洗面台は、ボウル・鏡・照明・収納・カウンターなどのパーツを自由に選べるセミオーダータイプです。間取りに合わせてサイズ調整ができるため、空間を無駄なく活かせます。ユニット洗面台よりもデザイン性やカスタマイズ性が高く、自分好みの機能を選べるのが魅力です。
また、鏡裏収納やLED照明、タッチレス水栓など、最新の機能を追加できるモデルも多く、見た目だけでなく使い勝手にもこだわりたい方におすすめです。
ただし、選ぶパーツや素材によって価格が大きく変わり、ユニット洗面台より費用が高くなる傾向があります。

  • 低価格帯:8万〜15万円(オプション少・シンプルな構成)
  • 中価格帯:15万〜30万円(収納・照明・デザイン重視)
  • 高価格帯:30万〜70万円(高級素材・大型鏡・多機能仕様など)

造作(オーダーメイド)洗面台

造作洗面台の写真
造作洗面台は、既製品ではなく大工や工務店等に依頼して完全オリジナルで制作するタイプです。洗面ボウル、カウンター、鏡、照明、収納、コンセント位置など、すべて自由に設計できるため、世界に一つだけの洗面台をつくることができます。素材も無垢材・タイル・石材などから選べ、ナチュラルやホテルライクなど好みの雰囲気に仕上げることが可能です。
ただし、パーツ選びや設計に時間がかかるほか、実物を見て確認できないため完成イメージが掴みにくいという難点もあります。
また、オーダーメイドのため費用は高くなる傾向があります。

  • 低価格帯(シンプル・小さく最低限のもの):10万〜30万円
  • 中価格帯(木製カウンター+造作収納など):30万〜60万円
  • 高級仕様(無垢材・天然石・大型鏡など):60万〜100万円以上

洗面台の本体価格と施工費用の割合

洗面台の交換リフォームを行う場合、費用は大きく分けて「洗面台本体価格」「施工費用」の2つで構成されます。
まず、本体価格は選ぶグレードによって大きく変わりますが、一般的な価格帯は10万〜25万円前後です。ハイクラスモデルやデザイン性の高いタイプを選ぶ場合は、それ以上になることもあります。
一方で、施工費用(工事費)は約3万〜7万円程度が目安です。全体の費用構成としては、本体価格が約7〜8割、施工費用が2〜3割程度を占めるケースが多く、どんな洗面台を選ぶかによってリフォーム費用の総額が大きく左右されます。
この点についてのより詳しい金額内訳は、後ほど紹介する「洗面台リフォームにかかる費用の内訳」で解説します。

洗面台リフォームにかかる費用の内訳

洗面台リフォームにかかる費用の内訳グラフ
洗面台のリフォームでは、単に洗面台本体価格だけでなく、施工費用・オプション費用・諸経費など、複数の費用がかかります。
つまり、見積もり金額=洗面台本体の価格ではなく、「工事全体に必要なトータル費用」をしっかり把握しておくことが大切です。上記の画像は、総額28万円の洗面台リフォーム費用の内訳の例です。
次の項目では、それぞれの費用がどのような内容を指すのか、詳しく解説していきます。

費用1|洗面台の本体価格

洗面台の本体価格は、グレード等によって大きく変わります。一般的に、収納力やデザイン性、機能(LED照明・三面鏡・タッチレス水栓など)が充実するほど価格が上がります。
また、間口が広くなるほど本体価格も上がる傾向があります。

グレード 洗面台価格相場 特徴
ローグレード 約5万〜15万円 シンプルなデザインで最低限の機能。賃貸物件や予算を抑えたい方向け。
ミドルグレード 約12万〜25万円 収納・デザイン・機能のバランスが良く、最も人気のある価格帯。
ハイグレード 約25万円〜 高級感・デザイン性・機能性すべてが高水準。

費用2|リフォーム会社の施工・工事費用

施工費用は、現場の状況や工事範囲によって大きく変動します。「洗面台のみの交換」なのか、「洗面所全体のリフォーム」なのかで必要な作業が異なり、費用も変わります。
施工内容としては、洗面台の取り付け、水道・電気工事、クロスや床の張り替えなどが一般的です。

内容 費用相場 説明
洗面台取り付け 約3〜5万円 洗面台の新規取付
水道工事 約1〜4万円 給水・排水管の接続や移設を行う
電気工事 約4〜8万円 照明・コンセント・換気扇の配線など
クロス貼り替え 約3〜5万円 洗面所の壁紙を張り替え
床張り替え 約2〜4万円 クッションフロアやフロアタイルなどの貼り替え

費用3|オプション費用

洗面台リフォームでは、基本工事以外に快適性や収納力を高めるためのオプション工事を一緒に行うことがあります。これらは必須ではありませんが、後から単独で施工するよりも同時に行った方が費用を抑えられる場合が多いです。

オプション内容 費用相場(商品代+工事費) 説明
洗濯機パンの交換 2.0〜3.5万円 水漏れ防止や新しい洗濯機に合わせて交換
トールキャビネット 6.5〜8.9万円 洗面所の収納力を大幅にアップ
トール用ウォールキャビネット 2.6〜3.3万円 壁面上部に設置する収納棚
ウォールキャビネット 3.2〜4.1万円 洗面台上部などに設置できる追加収納
鏡のくもり止めコーティング 0.2〜0.4万円 湯気で曇りにくくし、冬場も快適
蛍光灯からLED照明へ交換 1.4〜1.6万円 消費電力を抑え、明るく長寿命な照明に

費用4|諸費用

リフォームの見積もりには、「諸経費」として細かな費用が含まれる場合があります。業者によっては工事費にまとめて含めている場合もありますが、内訳を把握しておくと安心です。

内容 費用相場 説明
撤去処分費用 8,000〜20,000円 既存の洗面台を取り外し、廃棄処理する費用。
運搬費・搬入出費 3,000〜10,000円 洗面台や資材を運び入れる費用。エレベーターのない建物では追加費用がかかる場合も。
養生費用 3,000〜8,000円 工事中に床や壁を傷つけないように保護するための費用。

諸費用は地味に見えますが、工事全体の品質や安全を保つために必要な費用です。
信頼できるリフォーム会社であれば、これらの内訳を明確に説明してくれるので、契約前にしっかり確認しておきましょう。

よくある洗面台のリフォーム工事と費用例

洗面台リフォームの代表的な3つのケースの導入画像
ここでは、実際に多くのご家庭で行われている洗面台リフォームの具体例と費用目安を紹介します。リフォームの内容によって金額は大きく異なりますが、代表的な3つのケースを見ていきましょう。

既存の洗面台を新しい洗面台に交換

最もシンプルなリフォームで、既存の洗面台を撤去して新しいものに交換するだけのケースです。
例として、TOTO「Vシリーズ」(間口750mm・三面鏡)を使用した場合の費用は以下の通りです。

項目 費用
洗面台本体55,000円
施工費(取付・配管接続)45,000円
撤去・処分費10,000円
合計100,000円

一番手軽なリフォームで、3時間〜1日で完了します。壁紙や床を変えずに洗面台だけを新しくしたい場合におすすめです。

洗面所の床・壁クロスの交換

洗面台の交換に加え、床・壁・天井の内装も同時にリフォームするケースです。経年劣化したクロスや床を新しくすることで、空間全体が明るく清潔な印象になります。

項目 費用
洗面台本体55,000円
施工費(取付・配管接続)45,000円
撤去・処分費10,000円
床クッションフロア張替30,000円
壁・天井クロス張替40,000円
養生・諸経費10,000円
合計190,000円

施工期間は4時間~2日です。洗面台交換と内装リフォームの作業をまとめて行うことで、別々に施工するより費用が抑えられます。

洗面台の配置や空間を変更する工事

洗面台の位置を動かしたり、間取りを調整するなど、配管や電気工事を伴うリフォームです。

項目 金額
洗面台本体55,000円
施工費(取付・配管接続)45,000円
撤去・処分費10,000円
給排水管移設工事40,000円
電気配線工事60,000円
床クッションフロア張替30,000円
壁・天井クロス張替40,000円
間仕切り・造作調整15,000円
養生・諸経費20,000円
合計315,000円

洗面台の配置変更には、配管・電気の移設が必要となります。洗面リフォームとしては工事規模が大きいため、工期は2〜4日程度が目安となります。新築同様に空間をリデザインしたい方や、狭い洗面所を有効活用したい方におすすめです。

洗面台リフォームの弊社事例と費用感

ここでは、実際に弊社が手がけた洗面台リフォーム事例の中から、費用帯ごとに代表的な施工内容をご紹介します。「どのくらいの費用で、どんなリフォームができるのか」を具体的にイメージしていただける内容です。ここでは分かりやすく、全て「LIXIL EV」を使用しているそれぞれの価格帯の事例をご紹介します。

15万円前後のリフォーム事例

15万円の洗面台リフォーム事例の写真
リフォーム費用の詳細は以下の通りです。

項目金額
洗面台本体
(LIXIL EV フルスライドタイプ750mm)
80,000円
ミラーキャビネット40,000円
洗面台取り付け20,000円
撤去・処分費10,000円
諸経費0円
合計150,000円

この洗面台交換リフォームは、工期約3時間、総費用15万円です。
お客様からは「中古物件を購入したので古い洗面台を新しくしたい」「できるだけ長く使える耐久性のある製品にしたい」「費用はなるべく抑えたい」というご要望をいただきました。コストを抑えつつ品質にも妥協しない、機能性とデザイン性を両立した洗面台をご提案。収納力がありお手入れもしやすいモデルを選定し、将来的にも安心して使えるように配管や取付位置のチェックも同時に行いました。
費用を抑えながらも満足度の高い仕上がりとなり、お客様にも大変ご好評をいただきました。

30万円前後のリフォーム事例

33万円の洗面台リフォーム事例の写真
リフォーム費用の詳細は以下の通りです。

項目金額
洗面台本体
(LIXIL EV フルスライドタイプ1200mm)
200,000円
ミラーキャビネット95,000円
洗面台取り付け25,000円
撤去・処分費10,000円
諸経費0円
合計330,000円

こちらの洗面台交換リフォームは、工期1日・総費用33万円の事例です。
お客様からは「古くなった洗面化粧台を新しくしたい」「もっと収納力を高めて、日用品をきれいに整理したい」「コストを抑えながらタッチレス水栓を取り入れたい」といったご希望をいただきました。そこで、コスト面と機能面のバランスを重視し、収納力のある洗面化粧台にタッチレス水栓を組み合わせたプランをご提案。さらに、既存の建具の一部を再利用することで、デザインを損なわずに施工費用を削減しました。
限られた時間と予算の中で、デザイン・機能性・コストのすべてを両立したリフォームとなり、清潔感と使いやすさを兼ね備えた快適な洗面空間に仕上がりました。

50万円以上のリフォーム事例

50万円の洗面台リフォーム事例の写真
リフォーム費用の詳細は以下の通りです。

項目金額
洗面台本体
(LIXIL EV フルスライドタイプ900mm)
180,000円
ミラーキャビネット90,000円
ウォールキャビネット80,000円
洗面台取り付け30,000円
床クッションフロア張替20,000円
壁・天井クロス張替30,000円
洗濯パン増設30,000円
給排水管移設工事20,000円
造作棚10,000円
撤去・処分費10,000円
諸経費0円
合計(税込)500,000円

この洗面所リフォームは、工期1日・総費用50万円で実施しました。お客様からは「古くなった洗面台を新しくしたい」「洗面所内の動線が悪く使いづらい」「限られたスペースを有効活用したい」とのご要望をいただきました。そこで弊社では、まず洗濯パンを洗面台の横に新設し、洗濯機の配置を見直すことで動線をスムーズにしました。さらに、ウォールキャビネットを取り付けて収納スペースを拡充し、洗濯機上のデッドスペースには造作棚を設置して、タオルや洗剤を使いやすく整理できるように施工しました。動線改善と収納力アップの両立を実現しました。
洗面台まわりがスッキリ整い、使いやすく快適な空間へと生まれ変わりました。


弊社では、お客様一人ひとりのご要望に合わせて、最適なリフォームプランをご提案しております。
「できるだけ費用を抑えたい」「洗面台リフォームとあわせて他の部分もまとめて工事したい」など、どのようなご相談でも大歓迎です。
現地の状況やご希望を丁寧にお伺いし、無料でお見積もりとプランのご提案をさせていただきます。

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主要メーカー別の費用目安

国内で人気の高い洗面台メーカーは、LIXIL・TOTO・パナソニックの3社です。いずれのメーカーも、手頃な価格のスタンダードモデルから高機能・高級感のあるハイグレードモデルまで、幅広い商品ラインナップを展開しています。それぞれのメーカーには、デザイン性・使い勝手・機能面で特徴があり、重視したいポイントによっておすすめが変わります。
ここでは、3社それぞれの違いや特徴と、費用の目安を紹介します。

LIXIL・TOTO・パナソニックの価格帯の違い

LIXIL
LIXILはコストパフォーマンスが高く、リフォームの対応力に強いメーカーです。
代表機種「ピアラ」は本体価格が約9〜12万円前後で、三面鏡や引出し収納などを標準装備しています。配管位置を柔軟に合わせられる「リフォームキット」も人気で、工事費を抑えやすい点が特徴です。

TOTO
TOTOは耐久性と使い勝手のバランスに優れ、品質重視の方に特に選ばれています。
「Vシリーズ」は5〜8万円台と手頃な価格で、上位の「エスクア」の価格は45〜70万円前後です。水回りメーカーということもあって、水栓やボウルの設計が緻密で、メンテナンス性が高いです。

パナソニック
パナソニックはデザイン性と収納効率が高いと評判です。
「シーライン」は10〜15万円台で、LED照明付き三面鏡やカウンターの色を選ぶことができます。上位機種「ラシス」は20〜40万円台で、ホテルライクなデザインが特徴です。

それぞれの特徴をまとめると、LIXILはコスパ重視・TOTOは品質重視・Panasonicはデザイン重視といえます。

各社人気グレードの種類と費用の目安

LIXIL、TOTO、パナソニックのそれぞれの人気の洗面台のグレード種類と、工事費込みの費用の目安をご紹介します。

LIXIL

グレード特徴工事費込み総額
エスタコンパクト洗面台。トイレや玄関横にも設置可約13〜20万円
ピアラ高い収納力・コスパ重視・最も人気のモデル約18〜25万円
ルミシス高級ホテル風デザイン・セラミックトップ約40〜70万円

TOTO

グレード特徴工事費込み総額
Vシリーズスタンダード。シンプルで賃貸・一般住宅に人気約13〜18万円
サクア収納力UP・LED照明・エコ水栓など機能充実約20〜27万円
エスクア最上位。造作家具のような高級デザイン約45〜70万円

パナソニック

グレード特徴工事費込み総額
シーラインベストセラー。デザインと収納のバランス◎約18〜25万円
ウツクシーズ自動水栓・除菌水・上質なデザイン。約30〜45万円
ラシス高級ライン。空間演出性が高く、造作感あり。約45〜70万円

各社のグレード別のまとめが以下になります。

メーカー スタンダード ミドル ハイグレード
LIXIL エスタ(13〜20万円) ピアラ(18〜25万円) ルミシス(40〜70万円)
TOTO Vシリーズ(13〜18万円) サクア(20〜27万円) エスクア(30〜70万円)
Panasonic シーライン(18〜25万円) ウツクシーズ(30〜45万円) ラシス(45〜70万円)

洗面台リフォームの費用を安く抑えるコツ

洗面台リフォームの費用は、賢く行えば安くすることができます。
洗面台リフォームを行うためのポイントとコツを紹介します。「限られた予算の中で満足度の高いリフォームをしたい」「費用を抑えつつ、長く使える洗面台を選びたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

型落ち商品・アウトレットを活用

洗面台リフォームの費用を少しでも抑えたい場合は、型落ち商品やアウトレット品を活用することで大きな節約につながります。
これらの商品は品質が現行モデルとほとんど変わらないにもかかわらず、価格が大幅に下がるのが特徴です。メーカーは毎年デザインのマイナーチェンジや小さな機能改良を行いますが、サイズや配管位置などの基本構造はほとんど同じです。そのため、1〜2年前のモデルでも機能面の差はほとんどなく、実用性に問題はありません。
また販売店では、展示品入れ替えや在庫処分のタイミングで3〜5割引になることも多く、定価15万円前後の洗面台が10万円以下で購入できるケースもあります。メーカーの正規ルートで購入すれば、新品として保証が受けられる点も安心です。
また、販売店のアウトレットコーナーには展示に使用されただけの未使用品が並ぶこともあり、掘り出し物に出会えることもあります。
結果として、洗面台本体の費用を通常より5〜8万円程度節約でき、その分の予算を使って床や壁の内装リフォームも同時に行うなど、より満足度の高いリフォームが可能になります。

汚れや簡単に修理できる部分は事前に自分で修理

洗面台リフォームの費用を抑えるためには、業者に依頼する前に、自分でできる簡単なメンテナンスを行うことも大切です。ちょっとした手入れをするだけで、リフォームの必要がなくなるケースもあります。

排水口の詰まり:ヘアキャッチャーに溜まったゴミや石けんカスを取り除き、市販のパイプクリーナーを使えば、比較的簡単に詰まりを解消できます。

コーキングのカビ・黒ずみ:シリコン用カビ取り剤で汚れを落とす、またはホームセンターで購入できるコーキング材(500〜1,000円程度)で打ち直せば、業者に頼むと約1〜2万円かかる防水処理費を節約できます。

鏡や扉のくすみ、取手のゆるみ:自分で磨いたり、ドライバーで締め直すだけで見た目も使用感も改善されます。

キャビネット内部の水染みやカビ:漂白剤や重曹を使って除菌・乾燥させておくことで、悪臭や腐食の進行を防ぐことができます。

このように、日常のちょっとしたメンテナンスを心がけることで、リフォームのタイミングを延ばしたり、結果的にトータルコストを抑えることができます。

洗面台リフォームに利用できる補助金を活用

洗面台のリフォームでは、さまざまな補助金制度を活用できる場合があります。これらを上手に利用することで、自己負担額を減らし、リフォーム費用をぐっと抑えることが可能です。大阪府内で見てみても、自治体ごとに独自の補助金制度が設けられており、住宅の省エネ化やバリアフリー化、子育て支援などを目的としたものが多くあります。
ここでは、大阪府内で利用できる代表的な補助金の一例をご紹介します。

自治体 制度名 補助額/補助率
全国子育てグリーン住宅支援事業上限60万円
全国介護保険の住宅改修工事費の90%(上限18万円)
全国長期優良住宅化リフォーム推進事業工事費の33%(上限210万円)
大阪市高齢者住宅改修費給付事業上限30万円
大阪市子育て世帯等向け民間賃貸住宅改修促進事業上限75万円
大阪市空家利活用改修補助事業上限100万円
大阪狭山市高齢者住宅安全支援事業上限4万円
摂津市重度身体障害者等住宅改造助成事業上限100万円
高石市重度障がい者等に対する住宅改造助成上限100万円
高石市介護予防住宅改修事業上限4.5万円
藤井寺市重度障害者住宅改造助成事業上限30万円
東大阪市住宅改造助成事業工事費の100%(上限50万円)
四條畷市重度障がい者住宅改造費助成金要問い合わせ
四條畷市若者世帯等定住促進既存住宅リフォーム補助金工事費の50%(上限100万円)
大阪狭山市重度障がい者等住宅改造助成上限50万円
摂津市住宅リフォーム補助金(同居近居)工事費の50%(上限25万円)
島本町障害者住宅改造助成事業上限100万円
島本町日常生活用具による住宅改修費の給付工事費の90%(上限20万円)
豊能町重度障害者住宅改造助成上限20万円
忠岡町重度障害者等住宅改造費助成事業上限50万円
岬町重度身体障がい者住宅改造助成事業要問い合わせ
太子町結婚新生活支援事業補助金上限60万円
太子町三世代同居・近居支援補助工事費の10%(上限50万円)
太子町空家バンク関連補助金工事費の100%(上限50万円)
河南町三世代同居・近居支援補助金制度工事費の10%(上限50万円)
河南町重度障がい者(児)住宅改造助成要問い合わせ
千早赤阪村空き家改修補助工事費の50%(上限10万円)
貝塚市結婚新生活支援補助金上限60万円
枚方市重度障害者住宅改造助成上限80万円
枚方市結婚等新生活支援事業上限30万円
茨木市多世代同居支援住宅リフォーム補助事業工事費の33.333%(上限30万円)
茨木市重度身体障害者等住宅改造助成工事費の100%(上限100万円)
八尾市中古住宅流通促進補助制度工事費の50%(上限350万円)
八尾市住宅改造費の助成上限80万円
八尾市同居支援補助制度工事費の50%(上限20万円)
泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事費の10%(上限10万円)
泉佐野市既存木造住宅耐震関連補助上限90万円
寝屋川市重度障害者住宅改造助成工事費の67%(上限80万円)
松原市住宅改造費用の助成上限60万円
松原市結婚等新生活応援補助金上限100万円
松原市空き家利活用補助制度工事費の50%(上限40万円)
大東市重度障害者住宅改造助成事業上限80万円
和泉市結婚新生活支援事業上限60万円
和泉市重度障がい者等住宅改造事業上限20万円
和泉市いずみ安心住まいる事業工事費の90%(上限4.5万円)
箕面市住宅改造工事費用の補助上限100万円
羽曳野市重度身体障害者住宅改造費助成事業上限50万円
門真市重度障がい者等住宅改造の助成上限50万円

洗面台リフォームで利用できる補助金には、申請期限や対象条件、募集定員などの細かな規定があります。「自宅が対象になるのか分からない」という方も少なくありません。
弊社では、大阪市および近郊エリアのご自宅を対象に、補助金が利用できるかどうかを無料で調査いたします。少しでも費用を抑えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

洗面台リフォームの費用は、選ぶ製品のグレードや工事の内容によって大きく変わります。
シンプルな交換であれば10万円程度のものから、収納力やデザイン性を重視したハイグレード品では30万円以上かかることもあります。本体価格だけでなく、施工費やオプション、諸経費などの内訳を把握しておくことで、無理のない予算計画を立てることができます。
また、メーカーごとに価格帯や人気グレードの特徴が異なるため、比較検討することで自分に一番あった洗面台を選ぶことができます。
さらに、型落ち商品やアウトレット品の活用、軽微な補修を自分で行うこと、自治体の補助金制度を利用することなども、費用を抑える有効な方法です。リフォームは見た目を新しくするだけでなく、毎日の使いやすさや快適性を高める絶好の機会です。今回ご紹介した内容を参考に、費用と品質のバランスを意識しながら、理想の洗面スペースを実現しましょう。

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