浴室(お風呂)リフォームの種類と費用相場とは?金額別事例や補助金活用術も解説

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浴室(お風呂)リフォームは、工事の種類や素材、設備によって価格が大きく異なります。ユニットバスの交換や在来浴室からの変更、タイルや部分リフォームなど、相場を知らずに進めると予算をオーバーしてしまうこともあります。
この記事では、浴室リフォームを検討している方向けに、リフォームの種類・費用相場・補助金制度・金額別の事例・業者選びのポイントをわかりやすく解説します。
初めてでも失敗しないリフォーム計画を立てるための実践的な情報をお届けします。

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浴室(お風呂)リフォームの種類と費用相場

お風呂のリフォームといっても、実は目的や工事内容によって費用は大きく異なります。「ユニットバス交換」「在来浴室からユニットバスへの変更」「部分的なリフォーム」など、施工の種類によって相場に差が出ます。
ここでは、それぞれの特徴と費用感、そしてメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

ユニットバス交換の相場

ユニットバス交換の写真

現在お風呂のリフォームで主流となっているのが「ユニットバス交換」です。これは、既に設置されているユニットバスを新しいものに入れ替えるリフォームで、短い工期で施工ができる方法です。
大阪市での一般的な交換費用は、50万〜200万円前後が目安となります。価格差は浴室のサイズ、グレード、設備内容(浴乾・追い焚き機能・断熱仕様など)によって変動します。

メリット:

  • 工期が短く、3〜5日で完了するケースが多い
  • 壁や床、浴槽が一体成型で防水性が高い
  • 最新モデルでは断熱性・節水性・清掃性が大幅に向上

デメリット:

  • デザインやサイズの自由度は在来浴室よりも低い
  • 規格サイズ外の浴室には設置が難しい場合もある

在来浴室からユニットバスへの変更費用

在来浴室からユニットバス交換の写真

昔ながらのタイル張りの「在来工法浴室」から、ユニットバスへ変更するリフォームも多くあります。この工事は、床・壁・天井をすべて解体し、配管や下地を新たに組み直すため、ユニットバス交換に比べて費用は高くなります。70万〜300万円前後が目安となります。

メリット:

  • カビ・水漏れのリスクが大幅に低下
  • 断熱性能が上がり、冬でも暖かい浴室に
  • 掃除がしやすく、劣化しにくい素材を選べる

デメリット:

  • 解体・下地工事を含むため工期が長く、5〜8日程度かかる
  • 在来の浴室よりも狭くなる場合がある
  • タイルやコンクリートの壁・床を全て壊す必要があり、廃材処理費が高くなる

費用は高めですが、劣化や水漏れのリスクを減らすことができます。
戸建てや築年数の古いマンションでは、このケースが特に多く、古い住宅の浴室リフォームとして検討する方が増えています。

部分リフォームの目安

 浴室の水栓の写真

「全体リフォームまでは考えていないけれど、気になる部分だけ直したい」という方には、部分リフォームがおすすめです。これは浴室の一部、例えば鏡やシャワー、換気扇、タイルなどを交換・補修する工事のことを指します。費用の目安は以下の通りです。

内容 総額費用の目安 施工期間
手すり・握りバーの設置 3万円〜5万円 半日〜1日
追い焚き機能の設置 3万円〜40万円 1〜2日
浴室暖房換気乾燥機の設置 5万円〜15万円 1日
浴室内テレビの設置 3万円〜20万円 1日
シャワー水栓の交換 2万円〜10万円 半日
浴室換気暖房乾燥機の設置 5万円〜12万円 1日
浴室ドアの交換 3万円〜13万円 半日〜1日
給湯器の交換 8万円〜25万円 半日〜1日
脱衣所に暖房を設置 5万円〜20万円 半日〜1日
断熱窓への交換 5万円〜20万円 1日〜2日
浴室の段差解消 5万円〜15万円 1日〜2日

浴室(お風呂)リフォームの費用が変動する要因

浴室リフォームの費用が変動する主な3つの要因の導入画像

浴室リフォームの費用は、「どのような家に」「どんな仕様で」「どこまで工事するか」によって大きく変わります。同じユニットバス交換であっても、条件によって30万円以上の差が出ることも珍しくありません。
ここでは、費用が変動する主な3つの要因を解説します。

戸建てとマンションの違い

まず大きな要因となるのが、戸建てかマンションかの違いです。戸建て住宅では、配管・電気系統の自由度が高く、設置スペースに合わせた柔軟な設計が可能です。
一方、マンションでは共有部分との関係で工事内容に制限があり、構造上の制約も多いのが特徴です。

機能性や素材

次に大きな差が出るのが、選ぶ設備や素材のグレードです。最近のユニットバスは機能が多様化しており、同じサイズでも標準仕様と高級仕様では50万円以上の差が出ることもあります
たとえば、次のような設備・素材の選択が費用を左右します。

項目 内容 費用への影響
浴槽素材 FRP(一般的)/人工大理石(高級) 約+5〜20万円
壁パネル 標準タイプ/鏡面仕上げ・柄入りタイプ 約+3〜10万円
床材 ノンスリップ加工・断熱床など 約+5万円
設備機能 浴室乾燥機・追い焚き・自動洗浄機能 約+10〜30万円
照明 LED調光・間接照明などデザイン重視 約+2〜8万円

節水シャワーや断熱仕様の床は初期費用こそ上がりますが、光熱費を年間1〜2万円削減できる場合もあります。
長期的なランニングコストを考えると、結果的に得するリフォームになることも少なくありません。

浴室サイズや工事の範囲

3つ目は、浴室のサイズと工事範囲です。一般的に戸建ては2坪(約6.6㎡)前後、マンションは1坪(約3.3㎡)が主流ですが、面積が広いほど施工費用も比例して上がります。
ユニットバスのサイズは、例えば「1216サイズ」(内寸が約120cm×160cm)や「1620サイズ」(約160cm×200cm)といった数字で表されます。サイズが大きくなるほど、浴槽や壁パネル、床材などすべての部材の量が増えるため、価格も高くなります。
また、次のような追加工事を行うかどうかでも費用は変わります。

給湯器交換(10〜25万円)
リフォームに合わせて交換すると安くなることが多いです。
また、古い給湯器は新型ユニットに対応しないこともあります。

配管工事(20〜50万円)
給湯器の位置変更や追い焚き配管の引き直しなど、既存の配管を大きく変更する場合、その施工費用が追加でかかります。

床下補修・防水工事(5〜20万円)
古い家では下地が傷んでいるケースが多く、補修や防水工事を行う場合は追加費用が発生します。

窓交換(10〜30万円)
既存の窓を小さくしたり、断熱性の高い新しい窓に交換したりする窓工事は、大工工事や外壁工事が伴うため、追加費用が発生します。


このように、浴室リフォームは単に「浴槽を替えるだけ」ではなく、断熱性の向上や水漏れ等のリスクを未然に防ぐことも重要です。
特に築20年以上の住宅では、見えない部分の劣化が進んでいることも多いため、現地調査の際に「下地補修」「断熱」「給湯器」の3点を一緒に確認するのがおすすめです。

浴室(お風呂)リフォームは補助金の活用を検討

黒板に補助金と記載されている画像

浴室リフォームを検討する際、見落としがちなのが補助金の活用です。
大阪市を含む全国各地では、省エネやバリアフリー化を目的としたリフォームに対して、国・自治体からの補助金制度が用意されています。これを上手に利用すれば、自己負担を10万〜30万円以上軽減できるケースもあります。

主な補助金制度と対象工事

主な補助金制度と対象工事は以下の通りです。

補助金名 対象内容 補助上限額(目安)
子育てエコホーム支援事業 高断熱浴槽・節湯水栓・浴室乾燥機の設置など、省エネリフォーム 最大60万円(他工事含む)
介護保険住宅改修制度 手すり設置・段差解消・滑り防止床材など、高齢者向け改修 工事費の9割(上限18万円)
大阪府・大阪市独自の助成金 バリアフリー・断熱改修・省エネ住宅化など 各自治体により異なる

特に「子育てエコホーム支援事業」は全国で利用できる国の制度で、浴室内のエコ設備導入が対象となります。
また、大阪市内では介護保険制度を活用し、浴室内に手すりを設置したり、段差を解消するリフォームを行う方が増えています。これらの制度は申請条件を満たすことで、費用の一部が補助されます。

利用条件と申請の流れ

補助金の利用条件と申請の流れは以下の通りです。

  1. 対象工事の確認
  2. 事前申請
  3. 工事・完了報告書の提出
  4.  

①について、補助金制度ごとに対象となる設備や施工条件が決まっています。たとえば「断熱浴槽」「節湯水栓」など、指定商品のみが対象の場合もあります。
②については、多くの制度では「工事前の申請」が必要です。着工後に申請しても受理されないことがあるため注意が必要です。
③工事が完了したら、施工証明書や領収書を添えて報告書を提出します。提出後、審査を経て補助金が支給されます。申請から支給までは1〜3か月程度が目安ですが、年度ごとに募集枠があり、早期に締め切られることもあります。そのため、「リフォーム内容が決まったら早めに申請準備を始める」ことが大切です。

補助金の探し方と注意点

補助金情報は、次のような方法で探すと効率的です。

  • 国の公式サイト(例:子育てエコホーム支援事業公式ページ)
  • 都道府県・自治体の住宅関連のページ
  • 各リフォーム会社の最新補助金案内

ただし、補助金には募集定員や期間があります。
また、同じリフォームでも「持ち家か賃貸か」などで対象外になるケースもあるため、専門業者への確認が必要です。

ホームテックでは、大阪市・大阪府の最新補助金制度に精通したスタッフが、無料で「自宅が補助金の対象かどうか」を診断しています。自分で申請するよりも確実で、手間を大きく減らせます。
また、リフォームが決まった後も、無料で補助金申請~完了までの手続きを全てサポートいたします。

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金額別の浴室リフォーム事例

浴室リフォームの費用は、工事内容やグレードによって幅広く変わります。ここでは、「10万円以下」「30万円前後」「50万円前後」の3つの価格帯ごとに、大阪市内での実際のリフォーム事例をもとに特徴と効果を紹介します。

10万円以下の浴室リフォーム事例

鏡・シャワー・換気扇の交換(約7万円)
築15年のマンションで、鏡のくもりと換気扇の異音が気になり交換。1日で工事が完了し、見た目も清潔感がアップ。カビや湿気が減り、掃除の頻度が軽減しました。

壁タイルの張り替え(約9万円)
タイルのひび割れが進行していたため、一面のみをリフォーム。防水性が高まり、浴室全体の印象も明るくなりました。部分施工でも見た目が一新しました。

10万円以下のリフォームは、短期間・低コストで清潔感を取り戻すのが目的です。
特に湿度が高くカビが発生しやすい地域では、換気扇交換や防カビ仕様の壁材に変えるだけでも長期的なメンテナンス効果が期待できます。

30万円前後の浴室リフォーム事例

浴槽のみ交換+壁パネル設置(約28万円)
古いFRP浴槽を断熱仕様のものに変更し、壁面には防カビパネルを採用。冬でもお湯が冷めにくく、掃除が簡単に。光熱費の節約にもつながりました。

浴室全体の塗装・床材交換(約32万円)
在来工法の浴室を塗装リフォームで再生。滑りにくい床材へ変更することで安全性が向上。見た目を一新しながら、転倒リスクを軽減しました。

この価格帯では、「老朽化対策」と「快適性の改善」を両立できるのが特徴です。

50万円前後の浴室リフォーム事例

壁パネル+浴槽交換+水栓リニューアル(約55万円)
タイル壁のカビや剥がれが目立っていたため、壁を防カビパネルに変更し、浴槽と水栓も同時に交換。浴室全体が明るく清潔になり、毎日の掃除が短時間で済むように。全面改修よりもコストを抑えつつ、見た目・快適性を一気に向上できました。

高齢者向けバリアフリー改修+段差解消(約53万円)
ご両親の入浴介助を考慮し、床段差をフラットに変更し、手すり・滑りにくい床材・断熱浴槽を導入。浴室の温度差が減り、転倒リスクが軽減。冬場の入浴が安全で快適になりました。介護保険の住宅改修制度を利用し、約9万円の補助を受けて実質負担は約44万円とお得にリフォームが実現しました。

浴室(お風呂)リフォームで知っておくべきポイント

紙にpointと書いてある画像

浴室リフォームを成功させるためには、費用面だけでなく「生活への影響」や「素材の選び方」「業者選び」なども重要です。
ここでは、特にリフォームを検討する際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

浴室リフォームの工期と生活への影響

浴室リフォームでは、工事中にお風呂が使えなくなる期間が発生します。そのため、工期と生活への影響を理解しておくことが大切です。

工事内容 一般的な工期 生活への影響
部分リフォーム(鏡・床・シャワーなど) 半日〜2日 作業中以外は水道が使える場合が多い
ユニットバス交換 2〜5日 浴室使用不可
在来浴室→ユニットバス化 7〜10日 浴室使用不可期間が長め

大阪市などの都市部特有の事情として、「マンションの工事時間が制限される」「搬入経路が限られる」といった制約が発生する場合があります。そのため、管理組合への事前申請や近隣への工事告知を代行してくれるリフォーム会社を選ぶと安心です。
また、お風呂をリフォームする場合は、工期中に銭湯やジムを利用するなどの代替手段を確保しておくとストレスを減らせます。工期の目安を事前に把握し、生活リズムに合わせたスケジュールを立てることがポイントです。

浴室のタイル交換だけでも大きく変わる

浴室リフォームでは、タイルの張り替えだけで印象を一新できるケースが多いです。古いタイルは、経年劣化でひび割れや黒ずみが目立ちやすく、放置すると水漏れやカビの原因にもなります。
タイル交換の費用相場は、大阪市では5〜20万円前後が一般的です。壁一面だけをアクセントとして張り替えるケースも多く、見た目と防水性を両立できます。

最近では、タイルの代わりに「パネルタイプの壁材」を採用するケースも増えています。浴室のタイルとパネルでは、以下のような違いがあります。

種類 特徴 メリット
タイル デザイン自由度が高く、高級感がある 自然素材の質感・色柄のバリエーションが豊富
パネル 樹脂やアルミ複合板などの防水素材 目地が少なく掃除がしやすい、工期が短い

パネルはユニットバスのような滑らかな質感で、カビが発生しにくく清掃性が高いのが特徴です。
デザイン重視の方には、タイルとパネルを組み合わせる「ハイブリッド施工」もおすすめです。
お風呂のタイル交換は小規模でありながら、見た目・清潔感・防水性を同時に改善できるコストパフォーマンスの高いリフォームといえます。

浴室リフォーム会社の選び方

リフォームの満足度は、業者選びで大きく左右されます。
特に浴室リフォームは専門性の高い工事であるため、「価格」だけで判断するのは危険です。
ここでは信頼できる会社を見極めるためのポイントを紹介します。

① 現地調査の丁寧さ
浴室は建物の構造や配管状況によって最適な施工方法が異なります。下地や排水勾配まで丁寧にチェックし、明確な根拠をもとに見積もりを出す会社は信頼性が高いです。

② 補助金・制度への対応力
「子育てエコホーム支援事業」や「介護保険住宅改修」など、浴室リフォームで使える補助制度はいくつもあります。地域によって活用できる補助金は様々で、これらの制度を熟知し申請のサポートや対象商品の提案までしてくれる業者を選ぶと、結果的に費用を抑えられます。

③ 地域の評判
浴室リフォームは、工事が完了して終わりではなく、実際に使い続ける中での満足度が非常に重要です。そのため、依頼先を選ぶ際には、価格や知名度よりも「地域での実績」や「利用者の口コミ」を重視することをおすすめします。
全国展開している大手リフォーム会社は認知度はありますが、実際の施工は下請け業者が行うケースも多く、担当者が頻繁に変わることもあります。
一方で、地域密着型で自社施工を続けている会社は、顔が見える関係を築きながら、地元の住宅事情や気候特性(湿気・断熱・排水勾配など)を熟知しているのが強みです。地元で長く続いている施工会社ほど信頼性が高い傾向があります。


ホームテックでは、大阪市近郊を中心に地域密着で浴室リフォームを手がけています。
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まとめ

浴室(お風呂)リフォームは、住まいの快適性や安全性を高める大切な工事です。
大阪市での費用相場は、ユニットバス交換で50〜200万円、在来浴室からの変更で70万〜300万円前後、部分リフォームなら数万円から実施できます。
さらに補助金制度を活用すれば10〜30万円の費用を抑えることも可能です。満足のいくリフォームにするには、費用やデザインだけでなく、地域事情に詳しい施工会社を選ぶことが重要です。
丁寧な現地調査と的確な提案を行う会社を選び、安心できるお風呂リフォームを行いましょう。

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