お風呂のバリアフリー化とは?リフォーム内容や費用相場、補助金を解説

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お風呂は、家庭内でも転倒やヒートショックなどの事故が起こりやすい場所です。浴室の出入口に段差がある、床が滑りやすい、浴槽をまたぎにくいといった問題があると、高齢者だけでなく、小さな子どもや妊婦、けがをしている方にとっても入浴時の負担が大きくなります。
お風呂のバリアフリーリフォームでは、手すりの設置や段差の解消といった部分的な工事から、ユニットバスの交換を伴う全面的な改修まで、家族の身体状況や浴室の状態に合わせた対応が可能です。
この記事では、お風呂のバリアフリー化を検討している方に向けて、具体的なリフォーム内容や費用相場、施工事例、利用できる補助金について詳しく解説します。家族全員が安心して入浴できる環境を整えたい方は、ぜひ参考にしてください。

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家族が安心して使える手すり付きのバリアフリー浴室の写真

お風呂のバリアフリー化は、高齢者や身体に障害のある方だけを対象としたリフォームと思われがちです。しかし、実際には高齢者や身体に障害のある方だけでなく、小さな子どもや妊娠中の方、けがをしている方など、幅広い人に役立つリフォームです。
例えば、足腰が弱くなった高齢者や要介護者にとっては、浴槽をまたぐ動作や濡れた床を歩く動作が大きな負担になります。手すりの設置や段差の解消によって、転倒の危険を減らし、自分でできる動作を増やせる可能性があります。

要介護者を支える家族にとっても、お風呂のバリアフリー化は重要です。介助する方が不安定な姿勢で身体を支えなければならない浴室では、介助される方だけでなく、介助する家族も腰や膝を痛めるおそれがあります。浴室内の動線を広くしたり、浴槽の近くに手すりを設置したりすることで、介助の負担を軽減できます。
また、小さな子どもは濡れた床で足を滑らせやすく、浴槽への出入りにも保護者のサポートが必要です。滑りにくい床材や握りやすい手すりは、子どもの事故防止にも役立ちます。

妊娠中の方や一時的にけがをしている方も、姿勢が不安定になったり、足を高く上げにくくなったりするため、段差の少ない浴室の方が安全に利用できます。

現在は身体に不安がない場合でも、将来の暮らしを考えて早めに対策しておくことが大切です。家族構成や年齢の変化に合わせて何度も工事を行うより、浴室をリフォームするタイミングでバリアフリー性も高めておく方が、長期的な費用や工事の負担を抑えやすくなります。

お風呂のバリアフリーリフォームの内容

段差解消や手すりなど浴室のバリアフリー設備を示した図解の写真

お風呂のバリアフリーリフォームには、比較的簡単に行える手すりの設置から、浴槽やユニットバスの交換を伴う工事まで、さまざまな方法があります。
必要な工事は、使用する方の身体状況や介助の有無、浴室の広さ、既存設備の状態によって異なります。ここでは、代表的なリフォーム内容を紹介します。

段差の解消

浴室の出入口にある段差は、つまずきや転倒の原因になります。特に昔ながらの浴室では、脱衣所から浴室へ入る部分に数cm~十数cm程度の段差が設けられていることがあります。
段差を解消する方法には、浴室側の床をかさ上げする、出入口の敷居を低くする、ユニットバスを交換して床面の高さをそろえるなどがあります。

排水勾配や水漏れ対策も必要

床を高くする場合は、排水口へ水が流れるための勾配や、脱衣所側への水漏れ対策も必要です。単純に床材を重ねるだけでは排水性能に影響する可能性があるため、浴室の構造を確認したうえで施工方法を決めましょう。

完全に段差をなくせない場合でも、出入口の高低差を小さくしたり、固定式のスロープを設置したりすることで、移動時の負担を軽減できます。

手すりの設置

手すりは、お風呂のバリアフリー化で比較的取り入れやすいリフォームです。立ち上がりや移動、浴槽への出入りを補助し、転倒を防ぐ役割があります。
手すりを設置する主な場所は、次のとおりです。

  • 浴室の出入口付近
  • 洗い場から立ち上がる場所
  • 浴槽をまたぐ場所
  • 浴槽内で姿勢を保つ場所
  • シャワーチェアの周辺

手すりは、設置する場所や動作に合わせて、縦型・横型・L字型などを使い分けます。例えば、立ち上がる際には縦型、浴室内を移動する際には横型、浴槽への出入りにはL字型が適しています。
ただし、壁の内部に十分な下地がない場合は、そのまま取り付けることができません。安全性を確保するため、必要に応じて壁の補強工事も行います。

滑りにくい床材に変更

浴室の床は、石けんや水分によって滑りやすくなります。表面が摩耗した古いタイルや、凹凸の少ない床材を使用している場合は、滑りにくい浴室用床材への変更が効果的です。
浴室用の床シートやユニットバスの床には、水はけを良くする溝や、足裏が滑りにくい細かな凹凸が設けられています。クッション性のある床材を選べば、万が一転倒した際の衝撃を軽減する効果も期待できます。

また、冷たさを感じにくい床材は、冬場の入浴時の負担を抑える点でも有効です。ただし、滑りにくさを重視して凹凸が深い床材を選ぶと、汚れがたまりやすくなる場合があります。清掃性や水はけも含めて比較しましょう。

お風呂の床については、別記事「お風呂(浴室)の床リフォーム費用相場|床だけ張り替えできる?床材や事例&注意点まで解説」もあわせてご覧ください。

浴槽の高さを最適化

浴槽のまたぎ部分が高すぎると、片足立ちになる時間が長くなり、転倒する危険が高まります。反対に、浴槽が深すぎる場合も、浴槽内から立ち上がる際に大きな力が必要です。
バリアフリーに配慮した浴槽では、またぎ部分の高さを抑えながら、腰を下ろして入浴できる深さが確保されています。浴槽の縁に一度腰掛けてから足を入れられるタイプや、浴槽内にステップが設けられたタイプもあります。

浴槽のまたぎ高さの目安

一般的には、またぎ部分が40cm前後の浴槽が出入りしやすいとされています。ただし、適した高さは身長や足腰の状態によって異なるため、ショールームなどで実際の動作を確認して選ぶと安心です。

浴槽だけを交換できる場合もありますが、既存浴室の構造や浴槽のサイズによっては、ユニットバス全体の交換が必要になります。

出入りしやすいドアに変更

浴室のドアは、内開き戸よりも引き戸の方が開閉スペースを取りにくく、出入りしやすい傾向があります。また、浴室内で人が倒れた場合にも、身体がドアに当たって開けられなくなるリスクを抑えられます。
引き戸を設置するスペースを確保できない場合は、緊急時に外側から取り外せる折れ戸などへの変更が候補になります。ドアを交換する際は、開閉方式だけでなく、有効開口幅やレールの段差、取っ手の握りやすさも確認しましょう。

断熱性の向上と暖房の導入

冬場の浴室と暖かい居室との温度差は、身体に大きな負担をかけます。特に高齢者や血圧に不安がある方は、急激な温度変化によるヒートショックに注意が必要です。
浴室の寒さを改善する主な方法には、次のようなものがあります。

  • 浴室暖房乾燥機を設置する
  • 壁や天井、床に断熱材を施工する
  • 断熱性能の高い窓へ交換する
  • 内窓を設置する
  • 高断熱浴槽へ交換する
  • 断熱性の高いユニットバスへ交換する

浴室暖房は、入浴前に浴室内を暖めることで、脱衣所や居室との温度差を小さくできます。断熱工事と暖房設備を組み合わせると、暖かさを維持しやすくなり、光熱費の負担も抑えやすくなります。
浴室だけでなく、脱衣所にも暖房を設置すると、入浴前後の温度差をさらに減らせます。

浴室の暖房については、下記の記事で具体的に解説しています。
「お風呂の暖房は後付けできる?浴室暖房の種類や費用相場・電気代・設置事例を解説」

鏡やシャワーの設置位置を調整

立った状態を前提に設置された鏡やシャワーは、シャワーチェアに座って使用する方には位置が高すぎることがあります。
鏡を低い位置まで見える縦長タイプに変更したり、シャワーフックの高さを調整したりすることで、座った状態でも使いやすくなります。複数の家族が使用する場合は、シャワーヘッドを上下に移動できるスライドバーを設置する方法もあります。

水栓は、握って回すハンドル式よりも、少ない力で操作できるレバー式が適しています。温度を一定に保ちやすいサーモスタット式水栓を選べば、熱いお湯が突然出るリスクも抑えられます。
使用する方の姿勢や手の届く範囲を確認し、無理なく操作できる位置に調整しましょう。

浴室に非常用ブザーを設置

浴室で転倒したり、急に体調が悪くなったりした際に、家族へ異常を知らせるための非常用ブザーを設置する方法もあります。
非常用ブザーは、浴槽に入った状態や床に座り込んだ状態でも手が届く位置に設置します。ボタンを押すと脱衣所やリビングで音が鳴るタイプのほか、インターホンやスマートフォンと連携できる製品もあります。

浴室対応製品を選ぶ

浴室内で使用する機器には、防水性や防湿性が求められます。一般的な呼び出しボタンや電気機器を浴室内へ設置するのではなく、浴室対応製品を選び、必要に応じて電気工事業者へ施工を依頼しましょう。

お風呂のバリアフリー化にかかる費用相場

お風呂のバリアフリー化にかかる費用相場は、手すりの設置などの簡易的な工事であれば数万円程度、ユニットバスの交換や浴室の拡張を伴う場合は200万円以上になることがあります。

一般的には、手すりや床材、浴室ドアなどを部分的に改修する工事よりも、段差の解消や断熱対策、浴槽交換などをまとめて行う工事の割合が多く、50万~150万円の価格帯が中心です。

ホームテックのお風呂のバリアフリーリフォーム事例をもとにした価格帯分布は、上記のとおりです。

お風呂のバリアフリーリフォーム費用帯と平均費用約70万円のドーナツグラフの写真

ホームテックの施工事例における平均費用は、約70万円が目安です。ただし、既存浴室の種類や広さ、設備のグレード、配管工事の有無などによって、実際の費用は大きく変わります。

20万円未満の価格帯では、手すりの設置や簡易的な段差解消など、現在の浴室を活かした部分的なリフォームが中心となります。一方、150万円以上の価格帯では、浴室の拡張や脱衣所との間取り変更、介助スペースの確保など、大がかりな工事が含まれます。

お風呂のバリアフリーリフォームは、身体状況や浴室の状態によって適した工事内容が異なります。まずは現在の浴室の状態や気になる点をホームテックにご相談ください。専門スタッフが現地調査を行い、ご家族に合わせたバリアフリープランと費用のお見積りをご提案します。

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リフォーム内容別の費用内訳

お風呂のバリアフリーリフォームは、施工する箇所や工事規模によって費用が異なります。
代表的なリフォーム内容別の費用目安は、次のとおりです。

リフォーム内容 費用目安
手すりの設置 3万~10万円程度
出入口の段差解消 5万~20万円程度
浴室用床シートの重ね張り 5万~12万円程度
既存床の撤去を伴う床材交換 8万~20万円程度
浴室ドアの交換 5万~20万円程度
非常用ブザーの設置 2万~10万円程度
浴槽の交換 15万~50万円程度
浴室暖房乾燥機の設置 10万~25万円程度
内窓の設置 5万~15万円程度
バリアフリー対応ユニットバスへの交換 80万~180万円程度
浴室の拡張を伴う全面改修 150万~250万円程度

手すりの設置や非常用ブザーの追加などは、既存の浴室を大きく解体せずに施工できるため、費用を抑えやすいリフォームです。ただし、手すりを固定するための下地がない場合は、壁の補強費用が追加されます。

段差の解消や床材の変更では、床の高さや排水勾配、下地の劣化状況によって工事内容が変わります。表面の床材を変更するだけで対応できる場合もあれば、床下地や排水設備の工事が必要になる場合もあります。

浴槽の高さや浴室の寒さ、出入口の狭さなど、複数の悩みをまとめて改善する場合は、バリアフリー対応のユニットバスへ交換する方法が適しています。部分的な工事を何度も行うより、解体や設備工事を一度にまとめた方が、長期的には費用を抑えられる可能性があります。

見積もりを確認する際は、設備本体の価格だけでなく、解体撤去費、下地補修費、配管・電気工事費、廃材処分費などが含まれているかも確認しましょう。

【当社事例】お風呂のバリアフリーリフォームの事例3選

ここでは、当社が行ったお風呂のバリアフリーリフォームを、工事規模の異なる3つの事例に分けて紹介します。
同じバリアフリーリフォームでも、現在の浴室を活かすのか、設備を交換するのか、浴室全体を改修するのかによって費用や工期は大きく変わります。

約10万円|最低限の簡易バリアフリー

既存浴室の出入口付近と浴槽横に手すりを設置した施工後事例の写真

浴室全体はそのまま使用し、転倒しやすい場所や身体を支えたい場所に手すりを追加した事例です。
出入口付近と浴槽の横に手すりを設置することで、浴室へ入る動作や浴槽をまたぐ動作を補助できるようにしました。床や浴槽に大きな劣化がなく、現在の設備を引き続き使える場合は、必要な箇所に絞ったリフォームが適しています。

施工内容 出入口・浴槽横への手すり設置、壁の部分補強
費用 約10万円
工期 約1日
おすすめのケース 浴室全体は交換せず、転倒対策を優先したい場合

手すりは、利用者の身長や利き手、浴槽へ入る際の動作に合わせて位置を決めることが重要です。見た目だけで設置場所を判断すると、実際の動作では使いにくくなる可能性があります。

約97万円|暖かく快適な浴室バリアフリーを実現

浴室暖房や滑りにくい床を採用した暖かいバリアフリー浴室の写真

古い浴室の寒さや床の滑りやすさを改善し、断熱性の高いユニットバスへ交換した事例です。
出入口の段差を小さくし、滑りにくく冷たさを感じにくい床を採用しました。浴槽横には手すりを設置し、またぎや立ち上がりを補助できるようにしています。
さらに、断熱浴槽や浴室暖房を取り入れることで、冬場の入浴時にも浴室を暖かく保ちやすくなりました。

施工内容 ユニットバス交換、段差軽減、手すり設置、断熱浴槽、浴室暖房
費用 約97万円
工期 約4日
おすすめのケース 浴室の寒さと安全性をまとめて改善したい場合

ユニットバス交換のタイミングでバリアフリー設備を選ぶと、後から手すりや暖房を追加するよりも、仕上がりをすっきりさせやすくなります。

約180万円|お風呂全体をバリアフリー化

広い洗い場と手すりを備えた全面改修後のバリアフリー浴室の写真

浴室の広さや出入口の狭さを見直し、介助しやすい空間へ全面的にリフォームした事例です。
既存浴室を解体して新しいユニットバスを設置し、脱衣所との段差を解消しました。ドアは開き戸から出入りしやすい引き戸へ変更し、介助する方も動きやすい開口幅を確保しています。

浴槽はまたぎ部分の低いタイプを選び、浴槽横や洗い場、出入口付近に手すりを設置しました。浴室暖房や断熱性の高い床・壁も採用し、安全性だけでなく快適性も高めています。

施工内容 浴室拡張、ユニットバス交換、段差解消、引き戸設置、手すり、浴室暖房
費用 約180万円
工期 約7日
おすすめのケース 介助スペースや将来の車いす利用まで考えて改修したい場合

浴室の拡張には、隣接する脱衣所や廊下の間取り変更が必要になることがあります。戸建てとマンションでは変更できる範囲が異なるため、現地調査で構造や管理規約を確認したうえで計画します。

バリアフリーに優れた「ユニットバス」への交換も検討

バリアフリー対応ユニットバスの写真

浴室に段差や寒さ、滑りやすさ、浴槽のまたぎにくさなど、複数の悩みがある場合は、部分的な工事を重ねるよりも、ユニットバス全体を交換した方が効率よく改善できることがあります。
特に、浴室の床や壁、排水設備の劣化が進んでいる場合や、数年以内に浴室全体の交換を予定している場合は、手すりや床材だけを先に施工すると、ユニットバス交換時に撤去が必要になる可能性があります。部分リフォームと全面交換の費用を比較し、将来的な工事まで含めて検討することが大切です。

また、介助しやすい広さを確保したい場合や、出入口を広げたい場合、浴槽・床・暖房・断熱性をまとめて見直したい場合にも、ユニットバスへの交換が向いています。交換時に利用する方の身体状況や入浴動作に合った設備を選ぶことで、後から追加工事を行う負担を減らしやすくなります。

設置条件を現地調査で確認

建物の構造や浴室の広さによっては、希望するサイズや仕様のユニットバスを設置できないことがあります。マンションでは管理規約や搬入経路の確認も必要です。カタログだけで判断せず、現地調査を受けたうえで、部分リフォームとユニットバス交換のどちらが適しているか比較しましょう。

お風呂のバリアフリー化に利用できる補助金

黒板に補助金と記載されている画像

お風呂のバリアフリーリフォームでは、工事内容や利用者の状況によって、介護保険や国、自治体の補助制度を利用できる場合があります。

介護保険による補助金

要支援または要介護認定を受けている方が自宅で生活するために住宅改修を行う場合は、介護保険の住宅改修費を利用できる可能性があります。
対象となる工事には、手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材への変更、引き戸などへの扉交換、それらに付帯して必要になる工事が含まれます。

支給限度基準額は、原則として利用者1人につき20万円で、所得に応じて工事費の7~9割が支給されます。20万円の対象工事を行い、1割負担に該当する場合は、最大18万円が支給される計算です。

介護保険を利用する一般的な流れは、次のとおりです。

  1. ケアマネジャーなどへ相談する
  2. 施工会社から見積もりを取る
  3. 市区町村へ工事前の申請を行う
  4. 市区町村の確認後に工事を行う
  5. 完成後に領収書や写真を提出する
  6. 住宅改修費の支給を受ける
原則として工事前の申請が必要

申請時には、住宅改修が必要な理由書、見積書、改修予定箇所が分かる工事前の写真、完成予定の状態を示した図面などを提出します。工事後には、領収書や完成後の写真などを提出します。

自治体による補助金

自治体によっては、高齢者や障害のある方を対象に、住宅のバリアフリー改修費を助成する制度を設けています。
対象となる工事や補助額、所得制限、年齢要件は自治体ごとに異なります。介護保険の住宅改修費と併用できる制度もあれば、介護保険の対象外となる工事だけを助成する制度もあります。

代表的な対象工事には、次のようなものがあります。

  • 浴室や脱衣所への手すり設置
  • 出入口の段差解消
  • 滑りにくい床材への変更
  • 浴室ドアの交換
  • 浴槽の交換
  • 浴室の拡張
  • 緊急通報装置の設置

自治体の予算には上限があり、年度の途中で受付が終了する場合もあります。「市区町村名・高齢者住宅改修」「市区町村名・障害者住宅改造」などで検索するか、自治体の介護保険課や福祉担当窓口へ確認しましょう。

みらいエコ住宅2026事業

みらいエコ住宅2026事業は、既存住宅の省エネ性能を高めるリフォームを支援する国の補助制度です。
一定の省エネ改修とあわせて行う場合、浴室に関係する次のような工事も補助対象になる可能性があります。

  • 手すりの設置
  • 段差の解消
  • 高断熱浴槽の設置
  • 節湯水栓への交換
バリアフリー工事だけでは対象にならない

手すりの設置や段差解消など、バリアフリー工事だけを単独で行う場合は対象になりません。リビングや寝室、キッチンなどの居室を「トリガールーム」として設定し、窓や壁などの省エネ改修を行う必要があります。浴室や洗面室のみのリフォームでは、制度の要件を満たさない点に注意しましょう。

申請は施主が直接行うのではなく、制度に登録された「みらいエコ住宅事業者」が手続きを行います。対象工事や補助額は住宅の建築時期やリフォーム内容によって異なるため、見積もり前に登録事業者へ確認することが大切です。
また、予算上限に達すると期限前に受付が終了する場合があります。利用を検討している方は、公式サイトで最新の申請状況を確認しましょう。

補助金を利用する際の注意点

お風呂のバリアフリーリフォームで補助金を利用する場合は、契約や着工の前に対象条件を確認しましょう。
介護保険や自治体の補助制度では、工事前の申請が必要になることがあります。申請前に着工すると、対象工事であっても補助を受けられない可能性があります。

また、補助金の申請では、見積書や図面、工事前後の写真などが必要です。完成後に見えなくなる部分については、工事中の写真を求められることもあるため、撮影や書類の準備を施工会社に確認しておきましょう。
複数の補助制度を利用する場合は、同じ工事費に対して補助金を重複して受けられないケースがあります。介護保険、自治体の助成金、国の制度を併用したい場合は、それぞれの窓口へ確認が必要です。

補助制度は、申請すれば必ず利用できるとは限りません。予算上限や受付期限、対象製品などの条件があるため、補助金を差し引いた金額だけで予算を組まず、制度を利用できなかった場合の費用も想定しておきましょう。

ホームテックでは、介護保険や補助金申請サポートも含めたリフォームプランをご提案しています。費用面でご不安な方もお気軽にご相談ください。

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お風呂のバリアフリーリフォームの注意点

段階的な工事と工事中の入浴方法と浴室動線の注意点を示した図解の写真

お風呂のバリアフリー化では、設備を増やすだけでなく、誰がどのように浴室を使用するかを考えて計画する必要があります。
現在の使いやすさだけで判断すると、身体状況や介助方法が変わった際に、再び工事が必要になる可能性があります。

段階的なバリアフリー化も検討する

すべての設備を一度に交換するのではなく、必要性の高い工事から段階的に進める方法もあります。
例えば、現在は自力で入浴できるものの、浴槽への出入りに不安がある場合は、まず手すりの設置や滑りにくい床への変更を行います。その後、浴室設備の交換時期に合わせて、段差の少ないユニットバスへ変更する方法があります。

数年以内に全面交換する場合は注意

数年以内にユニットバスを交換する予定がある場合は、先に取り付けた手すりや床材が撤去され、費用が無駄になる可能性があります。浴室の劣化状況や家族の身体状況、今後の介護の可能性を整理し、一度に工事する場合と段階的に工事する場合の総額を比較しましょう。

リフォーム中はお風呂が使えない

浴室をリフォームしている間は、自宅のお風呂を使用できません。
手すりの設置のみであれば半日から1日程度で完了する場合がありますが、ユニットバスの交換には3~5日程度、在来浴室からユニットバスへの変更や浴室拡張には1週間以上かかることがあります。

工事期間中は、近隣の銭湯や家族の家を利用するなど、代わりの入浴方法を考えておく必要があります。高齢者や要介護者がいる家庭では、慣れない施設への移動そのものが負担になる可能性もあります。
デイサービスの入浴設備や訪問入浴サービスを利用できる場合もあるため、必要に応じてケアマネジャーへ相談しましょう。

目的に応じて浴室の動線を考える

バリアフリーリフォームでは、手すりや設備の数を増やすことより、実際の入浴動作に合った位置へ配置することが重要です。
脱衣所から浴室へ入り、身体を洗い、浴槽へ入り、再び脱衣所へ戻るまでの動きを確認しましょう。介助が必要な場合は、介助する方が身体の横や後ろに立てるスペースも必要です。

車いすを使用する場合は、ドアの開口幅だけでなく、脱衣所で方向転換できるか、シャワーチェアへ移乗できるかも確認が必要です。
リフォーム会社による現地調査には、可能であれば実際に浴室を使用する方や介助する方も立ち会いましょう。普段の動作を確認しながら計画することで、完成後の使いにくさを防ぎやすくなります。

バリアフリーのお風呂で快適に入浴を楽しもう

お風呂のバリアフリー化は、高齢者や要介護者だけでなく、小さな子どもや妊娠中の方、介助する家族にとっても、安全性と快適性を高められるリフォームです。
手すりの設置や滑りにくい床材への変更など、比較的小規模な工事から始めることもできます。段差や寒さ、浴槽の高さなど複数の悩みがある場合は、バリアフリー性に優れたユニットバスへの交換も検討しましょう。
必要な設備や適した配置は、利用する方の身体状況や浴室の構造によって異なります。将来の生活や介助の可能性も考え、現地調査を受けたうえでリフォーム内容を決めることが大切です。
介護保険や自治体、国の補助制度を利用できる場合もあります。補助金には工事前の申請や受付期限が設けられているため、着工前にリフォーム会社や自治体へ相談し、家族全員が安心して入浴できる浴室を実現しましょう。

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